9. 惑星は何でできている?

惑星は、何でできているのでしょうか?ご存知の様に、地球の表面は水(海)を除くと、岩石や岩石の破砕された砂や土です。

太陽系の惑星は、大きく3種類に分類されます。内側の軌道をまわる水星、金星、地球、火星は、地球型惑星または岩石惑星と呼ばれています。その中で最大のものが地球です。その外側をまわる木星と土星は、木星型惑星、または巨大ガス惑星と呼ばれています。最大の木星は、なんと地球の300倍の質量があります。さらに外側の天王星と海王星は、天王星型、または氷惑星と呼ばれています。これらは、地球の10倍から20倍程度の質量です。では、惑星は違うものでできているのでしょうか?

地球型惑星はその表面が岩石または岩石が砕けた土や砂で覆われています。地球の場合は、表面の大部分(約70%)が水(海)で覆われていますが、陸地と海底は岩石や土でできています。また、内部には鉄やニッケルなどの金属でできた核があると考えられています。一方、木星型惑星には明確な表面はありません。木星や土星は、全体が巨大なガス(水素やヘリウム)の塊となっています。もっとも、これらのガスは、ちょっと内側に行くと、ものすごい高圧になってしまうため、液体金属水素と呼ばれる特殊な状態になっていると考えられています。また、天王星型惑星は、そのほとんどが巨大な氷の塊になっています。

この様に、惑星の分類はその組成を反映しています。それにしても、なぜこんな違いが生じたのでしょうか?こうした組成の違いは、惑星がどうやって生まれたのかを解く重要なカギになると考えられています。