地球外生命

41. 永遠のネタ?それとも・・・?

地球外生命は、昔から様々なSF、映画、アニメなどに取り上げられて来ました。多くの方を感動させた、「E.T.」や「スター・ウォーズ」シリーズをご記憶の方も多いと思います。しかし、科学的に確認された事例は、1件もありません。少し前までは、これを科学として扱うのはちょっと、という状態でした。信じる信じないでは、科学になりません。実証性を重んじる現代科学では、実証できない様なものを扱うのは問題があると考えられます。

科学の世界では、これまでもほとんどネタとしか思われていなかったものが現実となった例が多々あります。例えば、地動説、大陸移動、ブラックホール、ビッグバン、隕石の衝突による恐竜の絶滅、太陽系外惑星などです。そうすると、妄想渦巻く荒唐無稽なSFネタとして我々を楽しませ続けて来た地球外生命も、いずれ「そんなの常識!」になってしまうのでしょうか?

地球外生命をめぐる状況は、最近では一変しました。関連学会の分科会にも「アストロバイオロジー(宇宙生物学)」というのができて、活発な議論が繰り広げられています。研究機関の中にもアストロバイオロジーの名を冠するものができています。そして、まだ見つかっていない地球外生命を科学として研究を行っています。いったい、何が変わったのでしょうか?アストロバイオロジーでは、いかにして地球外生命に取り組んでいるのでしょうか?そして、いつ地球外生命が実証されるのでしょうか?