46. ハビタブルゾーンって何?

新たに惑星が発見されると、そこに生物が居るかどうかは興味がわくところです。平衡温度などをもとに推定された、液体の水があってもおかしくない様な表面温度になる領域を、ハビタブルゾーン(居住可能領域)と呼んでいます。生命が存在しうる領域という意味です。

主星からの放射は、主星の質量と主星から惑星までの距離で決まっています。主星は、重いほど放射が強く、軽いほど弱くなります。主星に近いほど惑星の受ける放射は強く、遠いほど弱くなります。反射の割合は、太陽系の惑星を例に仮定します。太陽系の場合、ハビタブルゾーンは金星の軌道のちょっと外側から、だいたい火星の軌道までとされています。一方、太陽の2倍くらいの質量の主星では、だいたい火星と木星の間になり、太陽の3分の1くらいの質量の赤色矮星では、水星の軌道付近がハビタブルゾーンになります。

ハビタブルゾーンは、あくまで一つの目安にすぎません。太陽系外惑星では、表面温度を計算する際、反射・吸収の割合や温室効果は仮定しています。また、表面や大気の状態もわかっていません。これらの見積もりは、研究者によって違っています。

ハビタブルゾーンにある太陽系外惑星には、実際に生命が存在するでしょうか?