48. 「お隣さん」まで4.2光年?

これまでの太陽系外惑星探索で、地球外生命が居てもおかしくない様なスーパーアースが、いくつか見つかっています。仮に地球外生命が居るとして、一番近い「お隣さん」は、どこに住んでいるのでしょうか?

これまでの太陽系外惑星探索で発見されたスーパーアースで一番地球に近いものは、なんと地球に最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリをまわっています。プロキシマ・ケンタウリは、地球から4.2光年離れた赤色矮星です。この星に、地球の1.3倍かそれより重い惑星が、主星からわずか750万kmのところを周期11.2日でまわっています。プロキシマ・ケンタウリは、太陽の0.12倍ほどの質量の赤色矮星なので放射も弱く、この距離は、液体の水が存在してもおかしくないハビタブルゾーンの中と考えられます。また、惑星の質量や主星からの距離を考えると、岩石でできた固い地面を持つ地球型惑星と考えられます。

そうすると、宇宙の隣人は意外と近くに居るのかもしれません。しかし、近いと言っても4.2光年はあまりに遠いです。プロキシマの惑星の友人にSNSでメッセージを送ることができたとしても、返事が返ってくるのは早くても8.4年後です。