1. 海はどれくらい深いの?

海水浴場で海に入って沖に進むと、どんどん底が深くなって、足がつかなくなります。でも、この場所は「大陸棚」と呼ばれる比較的なだらかな斜面で、これが深さ200メートルくらいまで続きます。さらに陸からはなれると、滑り台のように急に深くなります。この「大陸斜面」は深さ4000メートルくらいまで続き、その先に「深海平原」と呼ばれる平らな海底が広がっています。場所によっては、さらに海底が谷のように深くなる「かいこう」や、山のようにもり上がっている「かいれい」などがあります。海溝のなかには深さが1万メートルをこえる場所もありますし、巨大な海底山脈である「中央海嶺」のてっぺんは深さ1000~2000メートルくらいです。このように、海の底にはいろいろな地形があり、深さは場所によってさまざまです。海全体で平均すると海底の深さは約3800メートルで、富士山がすっぽり沈んでしまいます。