2. 海底ってうごくの?

#1で海の底は凸凹していることを話しましたが、この海底はとってもゆっくりですが動いています。1年間に数センチくらいのスピードです。じつは、地球の表面は十数枚の岩盤(プレート)で覆われていて、このプレートがそれぞれ別々の方向に動いています。大陸や海底はこれらのプレートの上にのっているため、同じように移動しているのです。いくつかのプレートの端っこは中央海嶺や海溝の場所と同じところにあります。これは、中央海嶺で新しいプレートが作られて、長い時間をかけて移動し、海溝などの「沈み込み帯」と呼ばれる場所で地球内部のマントルに沈んでしまうからです。このようなプレートと一緒に海底も誕生して移動した後、消滅するのです。この結果、少しずつですが大西洋やインド洋の面積は広くなっていて、逆に太平洋は狭くなっています。日本列島の近くでは、日本・マリアナ海溝でプレートが沈み込んでいます。このため、沈み込み帯よりも上流(東側)にあるハワイ諸島は年間12cmの速さで日本に近づいているのです!