24. 動物プランクトンとは?

動物プランクトンは、主に他の生物やその死骸等を食べてエネルギー源としているグループです。多細胞性のいわゆる動物といわれている生物では、クラゲのように比較的大きな生物もいますが、多いのはケンミジンコ(カイアシ類)と呼ばれる小さなエビ・カニの仲間です。また、遊泳生物や底生ていせい生物せいぶつの多くも子供の時は、プランクトンである種類がほとんどです。一方、植物プランクトンと同じように単細胞性の原生生物である動物プランクトンもたくさんいます。実は原生生物である植物プランクトンと動物プランクトンは、その生物学的な違いがあまりはっきりしません。実際に生物学的に同じ分類群の中でも、植物性と動物性のいずれの種類もいる場合もあります。例えばうず鞭毛べんもう藻類そうるいあるいはうず鞭毛べんもう虫類ちゅうるいと呼ばれるものは、光合成をする種類もいますし、他の生物を食べる種類もいます。そればかりか、中には同じ種でも光合成をする時としない時がある種もいますし、場合によってはどちらもできる種もいます。また、動物プランクトンである原生生物の中には、別の種類の単細胞性植物を細胞内に共生させて光合成をしている種類もいます。人間も体内に藻類を飼って食事をできるようになると便利かもしれません。