10. 雨粒の大きさってどのぐらい?
雨粒の大きさ(直径)は、およそ0.5mmから数mmくらいです。降っている雨では小さいサイズの雨粒の数が多く、サイズが大きくなるにつれて急激に数が減ってきます。また、雨粒の形状は小さい雨粒ではほぼ球形をしていますが、大きな粒子では空気抵抗により、つぶれた形(おまんじゅうのような形)になります。また雨粒の落ちる速度も、大きさに応じて速くなります。
雨粒の代表的な大きさは、降水をもたらす雲のタイプや降水の素となる雲粒を形成するために必要となるエアロゾル(大気の塵)の多さなどに依存しています。人工衛星の観測では、陸上と海上の雨での代表的な雨粒の大きさに明確な差が現れています。陸上では、比較的大きな雨粒が多く、海上では比較的小さな雨粒が多くなっています。