13. ゲリラ豪雨とは?
急激に発達した積乱雲からもたらされる局所的に激しい雨が降る現象の通称です(気象庁の用語には、この言葉はありません)。突然、大雨に見舞われることから、このようなネーミングが一般に使われるようになりました。ゲリラ豪雨は短時間に局所的に大雨をもたらしたり、中小河川での急激な増水やアンダーパスや地下街への浸水被害などが起こるため、予測する技術が求められていますが、既存の観測や数値モデルでは予測が難しい状況です。予測の改良のためには、積乱雲の立体構造を素早く観測する技術と精度のよい数値モデルの開発が必要です。前者については、フェーズドアレイ気象レーダー(Phased array weather radar: PAWR)の出現により、大きく進展しています。また、レーダーによる短い時間間隔のデータをモデルに取り入れることにより、予測精度を上げる取り組みがおこなわれています。