5. 飛行機雲はどうやってできる?

気温-40℃以下の上空で主にジェット機のエンジンから排出される高温の水蒸気が一気に冷却された結果、無数の微水滴が生成され瞬時に凍結し、青空に微小な氷粒(氷晶)からなる真っ白な飛行機雲ができます。上空が乾燥していれば、これらの氷晶は発生後まもなく昇華蒸発して飛行機雲が長く尾を引いたり、太くなったり濃くなって発達することはありません。しかし、地球上には氷に対して過飽和になっている、即ち水蒸気が豊富な空間がよく見られるため、そこでは飛行機雲が発達します。