14. 竜巻はどうして発生する?

竜巻は発達した積乱雲からもたらされる漏斗状(ろうとじょう)の雲のことであり、その内部では非常に速い回転の渦が存在しています。竜巻の直径は200m程度から2~3kmと幅があり、風速も数十mに達します。竜巻は、その速い風速により、大きな被害をもたらすことが知られています。竜巻の強さは、被害の大きさから風速を推定して求めています(藤田スケール)。竜巻(漏斗雲)が発生するメカニズムについては、わかっていないことが多いですが、多くの竜巻発生事例では渦を作りやすい環境(即ち、渦を生成しやすい気流の変化や高さ方向の風向風速の変化)を持っています。そのため積乱雲内では直径が数kmのメソサイクロンと呼ばれる渦が存在し、さらに渦が集中する、または、地表面付近の小さい渦が持ち上がることにより、竜巻になると考えられています。