21. 台風はどこで生まれるの?

東経180度より西側の北西太平洋で発生した熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が約17m毎秒以上になったものが「台風」と呼ばれています。

水温が26.5℃以上の暖かい海の上で、台風を構成するひとつひとつの雲(積雲)がよく発生します。この雲を集めて数百kmの大きな渦にする流れが大気の下層にあるところで、台風は生まれます。赤道から北に少し(緯度にして5度以上)離れた熱帯の海の上がこの条件をよく満たすので、台風が生まれやすくなります。近年では、中緯度でも海水温が暖かくなってきていることが台風の雲を作りやすくし、以前よりも北よりの緯度で台風が生まれやすくなっています。