6. 積雲はどうやってできる?

青空に浮かぶ、わた状の白い雲は、みなさんよく目にする機会があるかと思います。積雲と呼ばれるこの雲の高さは2km以下にあり、通常は夕方頃になると消えてしまいます。

晴れた日の日中には、日射によって地面が温められ、地面近くの空気が対流により鉛直方向によくかき混ぜられます。そうすると、地面近くの水蒸気が対流により上空へと運ばれ、上空で冷やされた水蒸気が凝結して水滴になります。これらの水滴が積雲になります。より多くの水蒸気が存在する場合や、上空に冷たい空気が存在する場合、対流活動はより活発となり雲頂高度も高くなります。そうすると、積雲から積乱雲へと発達し、大雨や雷をもたらす夏の夕立などの現象が発生します。