16. 暖かい雨・冷たい雨って何?

まず、雲は水蒸気の凝結によって作られますが、0℃よりも十分気温が低い場合には昇華といって雪になります。雲粒は、そのまま凝結を続けたり、ぶつかり合っていたりして徐々に大きな雨粒へと成長します。雨が作られる時に氷にならずに雨として降ってくる時に暖かい雨と呼んでいます。一方で、0℃よりも気温が低いところで雪結晶として作られたものが、大きくなり落下してきて0℃よりも暖かいところに到達すると雪が融けて液体の雨となります。このような雨を冷たい雨と呼んでいます。私たちの住んでいる温帯では、多くの雨が冷たい雨であることが多いとされています。例えば、霙(みぞれ)は地上気温が0℃よりやや高く融けかけた雪が降ってきていますし、雹(ひょう)は上空で作られた氷が大きく成長したため、地上が0℃よりも十分高くても融けずに氷として降ってきています。